JX-ENEOSウインターカップ2016、明日開幕! ~1万人を味方につけろ~ RSS
2016年12月22日 18時19分
「JX-ENEOSウインターカップ2016 平成28年度 第47回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会(以下、ウインターカップ2016)」の開幕を明日に控え、その開会式が東京体育館サブアリーナで行われた。
優勝杯の返還、連続出場校の表彰、そして男女U-18日本代表チームのFIBA ASIA U-18選手権準優勝の表彰に続き、宮城・明成の④清水 翔太、岐阜・岐阜女子の④石井 香帆両キャプテンが選手宣誓をした。
「支えてくださった方々への感謝を忘れず、バスケットボールへの情熱を胸に、最後の1秒まで戦うことを誓います」
清水主将は「宣誓をする前は緊張していたけど、いざやるときになったら、『大会が始まってしまうんだな』という感じになって、悔いがないようにプレイしたいという思いで宣誓をすることができました」と言う。石井主将もまた「緊張しましたが、いい経験ができたと思います。こういう舞台を与えてくださった先生や先輩たちのためにも、(今年度のキャプテンとして)やらなきゃいけないという気持ちになりました」。
2人の堂々とした態度は宣誓にも伝播し、改めて出場全チーム、全選手のウインターカップ2016にかける思いの丈が伝わってくる。
その後、メインアリーナの周りを歩き、3階スタンドまで登ってみた。そこから見えるコート上のペイントエリアにはまだ傷ひとつなく、青いそれに天井のライトが鈍く光るだけ。明日からその上に歴戦の傷跡が塗り重ねられ、29日(女子は28日)にはウインターカップの王者が決まる。今はまだコート上でテーブルオフィシャルを担当する都内の高校生たちが先生方からレクチャーを受けている最中で、コートサイドでは大会全100試合を生中継するJ SPORTSのテレビクルーたちがカメラチェックに追われている。
このように、ウインターカップ2016は、出場校、出場選手だけでなされる大会ではないのだ。コート上ではもちろん彼らが主人公だが、その周りで主人公を支える脇役――それも素晴らしい名脇役たちがいて、主人公たちのプレイはより映える。しかも彼らは決して出しゃばらず、ただただ愚直にその役割に徹する。
選手たちは自分を信じ、自分たちのバスケットを貫くだけ。それでいい。だが、心のどこかに脇役たちの存在も忘れないでいてもらいたい。それこそ清水、石井両キャプテンが望む、今大会へのテーマでもある。
大会1日目の明日12月23日(金・祝)は祝日でもあり、多くの観客が東京体育館を訪れるはずだ。延べ人数で1万人を超えるだろう。そうした衆人環視を味方につけられるか否かは、ひとえにプレイが独善的でなく、どこかに「支えてくれている多くの人のために戦うんだ」という気持ちをプレイににじみ出しているかどうかに懸かる。
ウインターカップ2016ではひとりでも多くの味方をつけよう!
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