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【開幕前コラム①】今年度振り返り・大会展望「想像を超える7日間に期待」 RSS

2016年12月18日 0時00分

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 「JX-ENEOSウインターカップ2016 平成28年度 第47回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会(以下、JX-ENEOSウインターカップ2016)」の開幕まで1週間を切り、今年もこの季節がやってきた。

 高校生たちの熱い――文字どおりに熱いゲームが12月23日(金・祝)から29日(木)まで、東京体育館(東京都渋谷区)を舞台に開催される。
 3年生にとっては高校生活最後の全国大会であり、集大成として臨む「JX-ENEOSウインターカップ2016」。そこには勝利もあれば、敗北もある。笑顔もあれば、涙もある。どの出場校もこれまで培ってきたものを、さらに3年生は3年間のすべてを、コート上で出し切りたいところだ。

 大会開幕前コラムの初回となる今回は、今年度の高校バスケットボール界をプレイバックしていきたい。

 まず、今夏に広島県で開催された「高校総体(インターハイ)」。
 男子を制したのは福岡・福岡第一。注目のツインズ(双子)ガードの④重冨周希、⑤友希を中心としたトランジションバスケットで7年ぶりの頂点に立った。準優勝は京都・東山。長年ライバル関係にあった洛南を破って出場した高校総体では、その実力をいかんなく発揮。インターハイの決勝では、途中までリードしていながら終盤に失速し逆転負けを喫した。ウインターカップのリベンジに燃えているだろう。
 一方の女子は、愛知・桜花学園が大会5連覇を達成するともに、通算60回目の全国制覇という前人未到の記録を打ち立てた。同校の哲学であるファンダメンタルの徹底はもちろんだが、今年度はさらにチームとしての総合力が増している。準優勝は2年連続の岐阜・岐阜女子。昨年の主力である⑤藤田歩、⑦ディヤイ ファトーを軸にチームを築き上げている。

高校総体の男子は福岡第一が7年ぶりに日本一に!JX-ENEOSウインターカップ2016では第1シードとして挑む

高校総体の男子は福岡第一が7年ぶりに日本一に!JX-ENEOSウインターカップ2016では第1シードとして挑む

 続いて、秋に岩手県で開催された「国民体育大会」。
 男子は東山と洛南の混合チームの京都府が4年ぶりに、女子の桜花学園の単独チームの愛知県が4年連続で、頂点に輝いた。
 男子の京都府は、混合チームながら互いの力を引き出し合い、決勝戦では北陸学院を主体とする石川県を破った。
 対する女子は、高校総体同様、決勝は桜花学園(愛知県)と岐阜女子(岐阜県)に。最終的に桜花学園が岐阜女子を下したが、その差は高校総体の12点差から、7点差へと少し縮まっており、ウインターカップ2016での戦いぶりも楽しみなところだ。

女子では、今年度も高校総体と国民体育大会と制し、高校3冠を狙う桜花学園

女子では、今年度も高校総体と国民体育大会と制し、高校3冠を狙う桜花学園

 いよいよ開幕が迫ってきた「JX-ENEOSウインターカップ2016」
 例年、予想どおりとはならない波乱があり、笑いあり、涙あり、たくさんのドラマを見せてくれる。高校バスケットボール界、そしてスポーツの醍醐味とも言える。また、大会を通じて新たなスター選手が誕生するなど、今大会をきっかけに自分の可能性を広げる舞台でもある。

 男子は、高校総体、国民体育大会の結果だけを見れば、東山が安定した力を発揮しているように見える。しかし今年度は、どのチームも実力が拮抗しており、高校総体優勝校の福岡第一をはじめ、4つ角のシード枠に入る山形・県立山形南と福島・県立福島南、多くのアンダーカテゴリー日本代表メンバーを擁する福岡・福岡大学附属大濠、国民体育大会準優勝の北陸学院、前回大会準優勝校の茨城・土浦日本大学と、学校名を挙げればきりがないほどの大混戦が予想される。当然、ここに挙げたチーム以外の優勝も十分にあり得る。今年度の男子は最後まで目の離せないゲームが目白押しだ。

 女子は、高校総体・国体を制した桜花学園と、前回大会で悲願の初優勝を遂げた岐阜女子の2強を中心に、他の48校が挑む構造と言ってよい。なかでも追撃の先頭を走る北海道・札幌山の手、大阪・大阪薫英女学院と、高校総体ベスト4の2校を筆頭に、2強へどのように絡んでくるのか。今年、アジアや世界大会を経験した選手が多く出場するウインターカップ2016。2強を軸にしながらも、試合ごとの勢いと、試合ごとの経験の積み重ねが勝敗に大きく影響することだろう。

 今大会に出場する男女全100校は、いま、最後の調整に余念がないところだろう。どんなチームに仕上げてくるのか。観客をはじめとする多くの人々の目を惹き、その想像を超える熱い7日間が、今から待ち遠しい。

「JX-ENEOSウインターカップ2016」は12月23日(金・祝)に開幕!!

「JX-ENEOSウインターカップ2016」は12月23日(金・祝)に開幕!!

 
※開幕前コラム②では、注目プレイヤーを紹介する予定です。
※「JX-ENEOSウインターカップ2016」では、注目カードや現場で起こったドラマなどを毎日レポートしていきます。ぜひチェックしてください!!

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