27日大会5日目、メインコート第2試合は女子準決勝。昨日札幌山の手に高校総体でのリベンジを果たし波に乗る昭和学院(千葉)と、これまで順当に勝ち上がり大会連覇を狙う岐阜女子(高校総体2位)との対戦。第1ピリオド、両チームディフェンスはマンツーマン。先制点は岐阜女。#6石坂の3Pが決まる。その後#5藤田がドライブを2本決め流れに乗ると、昭和学院ベンチはタイムアウトを請求。6分35秒、0-7の場面である。固さの取れた昭和学院は#5大塩がドライブ、リバウンドシュート、#18城内のドライブ、そして#8赤穂がリバウンドボールを直接タップしてねじ込み会場を沸かせる。その後はお互いの堅守が光り、一進一退の攻防が続く。10-16岐阜女6点リードで第1ピリオド終了。
第2ピリオド、昭和学院は#16笠置、#8が1対1からドライブで連続バスケットカウント。3点プレイをものにする。一方岐阜女も#6が連続で3Pを決め、決められたら決め返す展開。両チーム選手交代を多用し、コートに送られた選手は献身的にディフェンスをしてチームに貢献する。昭和学院は岐阜女のインサイドを徹底マークするのに対し、岐阜女は昭和学院のドライブを必死にカバーしなかなか決めさせない。手に汗握る展開のまま、29-30の岐阜女1点リードで前半を終える。
第3ピリオド、先に決めたのは岐阜女。#6がこの日4本目の3Pを沈める。一方昭和学院も#6佐古が積極的に1対1を仕掛け、リバウンドボールを#8がねじ込む。岐阜女はインサイド#8バイクンバにボールを集め、ゴール下で連続得点。残り5分35秒、岐阜女#8にバスケットカウントを決められた時点で、昭和学院は後半1回目のタイムアウトを取る。スコアは33-39である。その後も岐阜女#4石井がパスカットから速攻を決めるなど昭和学院にとって我慢の時間帯が続くが、#8がゴール下を決めると#5がカッティングからレイアップを決め、何とか食らいつく。岐阜女はオフェンスをしっかりと組み立て攻めきっているが、ファウルで得たフリースローがこのピリオド7本中0本と入らず、なかなか引き離すことができない。41-45の岐阜女4点リードでいざ最終ピリオドへ。
第4ピリオド、昭和学院が#8のハイポスト1対1からレイアップを決め勢いに乗りかけるが、岐阜女は#5のジャンプシュート、#6の3Pで追撃を許さない。残り7分35秒、スコア43-50の時点で昭和学院は後半2回目のタイムアウト。その後は守り合いの展開が続くが、先に流れに乗ったのは岐阜女。ゴール下の#7ディヤイに良い形でボールが入り連続得点し、点差を11点に広げる。昭和学院も果敢に攻めてシュートを放つもフィニッシュが決まらない。岐阜女#5がカッティングからのレイアップを決めた2分36秒、スコア43-58の時点で昭和学院は最後のタイムアウトを取る。昭和学院の選手達は必死に脚を動かしプレッシャーをかけ、オフェンスでも頑張って走るが、この日は外角のシュートが最後までリングに嫌われ得点できない。#5がドライブを決め諦めない気持ちを全力で出すが、反撃もここまでとなる。45-61で岐阜女子が決勝の舞台へと駒を進めた。