JX-ENEOSウインターカップ2016 最終日 男子決勝・3位決定戦 -福岡第一がインターハイに続き2冠達成-
2016年12月29日

11年ぶり2回目、インターハイに続く2冠を達成した福岡第一(高校総体1位)
「JX-ENEOSウインターカップ2016 平成28年度 第47回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会」は最終日。ラスト2試合はいずれも接戦となった男子3位決定戦と決勝戦。3階席まで埋まる多くの観客に見守れる中、福岡第一(高校総体1位)が高校バスケ日本No.1チームに輝き、全日程を終えました。
インターハイと同じ顔合わせとなった福岡第一(高校総体1位)vs東山(高校総体2位)の決勝戦。序盤にリードを奪った東山でしたが、第2ピリオドには福岡第一が逆転します。前半ラストのプレイで⑤重冨 友希選手が終了ブザーとともに3Pシュートを決め、39-32と福岡第一がリードして後半へ。第4ピリオドには最大14点差をつけられた東山でしたが、残り2分を切った終盤に5点差まで迫り、さらに会場を沸かせます。後半だけで23点(合計26点)を挙げた東山④岡田 侑大選手の活躍に対し、「さすが日本を代表する選手であり、ねじ込まれてしまった」と福岡第一の井手口 孝コーチもその活躍を称えます。しかし、最後はリードを守り切った福岡第一が81-78で勝利し、11年ぶり2回目のチャンピオンとなり、インターハイとともに2冠を達成しました。
キャプテンを任された④重冨 周希選手は、「最初は、部員55人を引っ張っていけるかどうかは分からなかったですが、みんなが支えてくれたことで今の自分があります。最後の最後でリーダーシップを出せたのは良かったですし、インターハイとウインターカップの両方優勝できたことが一番うれしいです」と喜びの声を残しました。

23点を挙げ、リーダーシップを発揮して優勝に導いたキャプテン#4 重冨 周希選手
敗れた東山の大澤 徹也コーチは、「勝負を分けたのは、最後の場面で相手に得点されてしまったところ。重冨兄弟(周希選手、友希選手)にやられるのは想定内でしたが、外角シュートがよく入ったことで慌ててしまいました」と敗因を挙げます。しかし、最後までディフェンスで我慢し、粘り強く素晴らしい戦いを魅せてくれました。東山にとっては過去最高位となる準優勝であり、今後の活躍に期待が高まります。
3位決定戦は、北陸学院(石川)が59-49で帝京長岡(新潟)に勝利。東山同様、3位の北陸学院と4位の帝京長岡の両校にとっても過去最高位となる成績で今大会を終えました。北陸学院は16点、9リバウンドと活躍したエースの⑫大倉 颯太選手とキャプテン⑬清水 宏記選手、帝京長岡も28点を挙げた⑭ディアベイト タヒロウ選手をはじめ、⑧祝 俊成選手、⑫池田 大雅選手はいずれも2年生たち。この悔しさを糧に努力し、さらなる高みを目指してウインターカップの舞台に再び戻ってきてくれることでしょう。
■男子大会結果
優 勝 福岡第一(11年ぶり2回目)
準優勝 東山
第3位 北陸学院
第4位 帝京長岡
■男子ベスト5
#4 重冨 周希(福岡第一 3年)
#5 重冨 友希(福岡第一 3年)
#4 岡田 侑大(東山 3年)
#9 カロンジ・カボンゴ パトリック(東山 2年)
#12 大倉 颯太(北陸学院 2年)
年末を駆け抜けたJX-ENEOSウインターカップ2016は、男子・福岡第一、女子・桜花学園が優勝し、全日程を終えました。しかし、バスケットボールシーズン真っ只中。高校生たちが憧れるBリーグは大晦日や元日にも試合が行われており、1月2日(月・祝)より様々なカテゴリーの垣根を越えて日本一を争う「第92回天皇杯・第83回皇后杯(オールジャパン2017)」が開幕。JX-ENEOSウインターカップ2016の優勝校の福岡第一、桜花学園をはじめ、高校生は6チーム(男子:東山、北陸、女子:岐阜女子、就実)が出場します。
1週間の熱戦をまとめた「高校バスケ最強決定戦!ウインターカップ2016ハイライト」が明日、12月30日(金)27:00よりフジテレビにて放送されます。「現地レポート」にて選手の声などさらなるストーリーをご紹介しています。「BOX SCORE・GAME REPORT」、「フォトギャラリー」と合わせてウインターカップの余韻に浸ってください。