昨日のダブルオーバータイムの激闘を制し、苦しみながら決勝まで駒を進めた第1シード福岡第一と、#4岡田と#9パトリックを中心に順当に勝ち上がってきた第2シード東山、インターハイ決勝と同カードとなったこの一戦。前回は福岡第一の逆転勝利で優勝を飾ったが、今大会の優勝は果たしてどちらが手にするか。
第1ピリオド、大観衆が見守る中、試合がスタート。福岡第一は#4重冨(周)、#5重冨(友)、#8土居、#12蔡、#15松崎不動のスタメン。東山は#4岡田、#5山内、#6松本、#8藤澤、#9パトリックでスタート。お互いディフェンスはマンツーマン。オープニングシュートを東山#9パトリックが決めれば福岡第一もすかさず#12が得点、拮抗した展開が続く。中盤、福岡第一が得意の速攻を決めれば、東山も#9が決めお互いの持ち味が出始める。残り4分11-10で福岡第一が1点のリード。ここで福岡第一#8が3Pを決めると、東山は#9と#5の3Pを含めた連続得点で逆転。最後は14-20で東山の6点リードで終了。
第2ピリオド、福岡第一#12のタップシュート、続けてジャンプシュートが決まり反撃。東山も#5の3Pでお返し。ここからお互いの得点が続き試合が激しく動く。残り5分25-28で東山の3点リード。ここで福岡第一の速攻から#4が得点したところで東山のタイムアウト。タイムアウト後またもや福岡第一の速攻が飛び出し逆転すると、ここから#4のシュートと#7ジョナサンのバスケットカウントで流れを引き寄せ、33-28となったところで東山がたまらず前半2回目のタイムアウトを取る。その後お互いに得点し合ったが最後のプレイで福岡第一#5が3Pを決め39-32と逆に7点のリードを奪い前半が終了。得点の移り変わりが激しい決勝にふさわしい前半の戦い、後半どちらが流れを引き寄せるか。
第3ピリオド、福岡第一がマンツーマン。東山は3-2ゾーンに変更。東山#4がバスケットカウントを獲得し反撃開始、残り7分18秒、東山が45-43と2点差まで詰め寄る。しかし福岡第一も#12、#6松本が得点しリードを譲らない。ここから一進一退の攻防が続き、残り2分45秒55-51福岡第一の4点リード。ここでもお互いが決め合うが最後に福岡第一#4がロング3Pをブザーと同時に決め67-57で10点のリードを奪い運命の最終ピリオドへ。
第4ピリオド、東山はディフェンスをマンツーマンに戻す。福岡第一#12が決めると、東山#9がこの試合31点目となるシュートを決める。得点差を縮めたい東山だが福岡第一の攻撃をなかなか防ぐことが出来ない。それでも東山も#4が意地のバスケットカウントと#9のリバウンドからのゴール下で粘りを見せる。残り5分75-65で得点差変わらず福岡第一のリード。残り4分6秒、東山のタイムアウト。東山はディフェンスのプレッシャーを強めるとそれを得点に結びつけ、残り3分1秒77-70としたところで、福岡第一のタイムアウト。福岡第一#4がドライブから得点をするが東山も#4が連続得点を決め5点差とその差を詰める。東山、更に詰め寄るチャンスであったがここで痛恨のミス、それを福岡第一が得点に結びつけ、残り1分11秒81-74と福岡第一の7点リードで東山のタイムアウト。その後東山#6が得点し5点差、更に#4が決めるが、ここで試合終了。最終スコア81-78でこの激闘を制し、福岡第一が見事11年ぶり2回目のウィンターカップ優勝を飾った。敗れはしたが最後まで熱戦を演じた東山の戦いぶりを称えると共に、インターハイ、ウィンターカップと2冠を獲得した福岡第一の勝負強い戦いと応援を含めたチームワークに大きな拍手を送りたい。