大会4日目、準々決勝第1試合。一回戦から激しいディフェンスでロースコアゲームを展開してきた浜松開誠館(静岡県)が、高校総体3位の大阪薫英女学院とどう闘うかが注目の一戦。
第1ピリオド、両チームマンツーマンディフェンスでスタート。開誠館の激しいマークを振り切り、薫英#6峰晴が3Pで先制。薫英#11梅田の速攻のレイアップ、さらに#5高原の3Pが決まり0-10薫英リードとなったところで、残り7分、開誠館がたまらずタイムアウト。その後、開誠館#5栗田が相手を交わしジャンプシュートで初得点し、その後オールコートプレスを仕掛けるが、薫英に簡単に突破されてしまう。開誠館は薫英の高さに苦戦し、なかなかアウトサイドシュートが決まらない。残り1分、開誠館#8石田がドライブで切れ込みファウルを誘い、フリースローで得点すると、2-2-1ゾーンプレスで打開を図る。終了間際、開誠館#4陽本のジャンプシュートが決まるも、6-25薫英の大量リードで第1ピリオド終了。
第2ピリオド、開誠館は薫英の堅いディフェンスに思うようにシュートをさせてもらえない。開誠館はディフェンスを頑張り、薫英も1対1の能力で対抗する。残り5分、開誠館は#10石牧がシュートを決めると、相手の24秒オーバータイムを誘う。薫英が前半1回目のタイムアウト。その後ターンオーバーから開誠館#10がレイアップを決め、続けて再度24秒オーバーをとると、ベンチが最高の盛り上がりを見せる。残り1分、開誠館は2回目のタイムアウトで再度気持ちを入れ直し、速いローテーションで守りきる。開誠館が流れを引き戻し、20-36薫英リードで勝負の後半へ。
第3ピリオド、開始早々薫英#5が落ち着いてジャンプシュートで先制。開誠館#8が積極的な1対1から得点する。開誠館の激しいディフェンスに徐々に薫英のシュートが落ち始める。さらに開誠館#10、#8が連続でシュートをきめ、28-38薫英10点差まで追い上げる。薫英は後半1回目のタイムアウト以降、インサイドで#7奥がシュートを決める。交替して入った薫英#17鈴木の3Pで薫英に流れがいくと思われたが、開誠館#10が3Pを入れ返し食下がる。残り3分、薫英#6が速攻のレイアップシュートを決めると、開誠館が後半1回目のタイムアウト。終盤、開誠館はディフェンスで薫英のミスを誘うが、薫英は#7がオフェンスリバウンドで活躍し流れを完全には渡さない。36-51薫英リードで最終ピリオドへ。
第4ピリオド、開誠館は果敢に中へドライブを仕掛けファウルを誘う。薫英は#4金田を中心として、落ち着いて着実に得点する。残り7分、40-57となったところで開誠館後半2回目のタイムアウト。その後も開誠館の粘り強いディフェンスにロースコアな展開が続くが、薫英#5が守られながらもジャンプシュートを連続で決め得点を伸ばしていく。最後まで脚を止めずにコートを走り回った開誠館に対して、プレッシャーに負けず落ち着いて自分たちのプレイをやりきった薫英が44-71で勝利し、準決勝に進出した。